現代語訳の方法(技術編)

  1. 現代語訳の手順
  2. 現代語訳のツール
  3. その他の方法

現代語訳の手順

 実際に私が行っている手順を紹介します。
  1. 名著などの対象書籍を探す
  2. 国会デジ、GoogleBooksなどの電子ファイルで手に入るか探す
  3. 本当に著作権が消失しているか調べる(
  4. ローカルにファイルを作成する(目次用のindex.htmlと本文の各ページ。titleや前後のページへのリンクを入力すると各ページを自動作成するExcelマクロを使う。Excelの理由は入力したデータを保存できるため)
  5. index.htmlに手入力で目次を作成する
  6. 国会デジの場合、画像をダウンロードする(そのために作ったアプリケーション
  7. 画像をプレーンテキストにするため、Googleドライブにアップロードして、OCR(右クリックからドキュメントとして開く)でプレーンテキストに変換し、コピーしてローカルに保存する
  8. notepad++などのテキストエディタで半角スペースや改行を一括の置換で消して、個人用の現代語訳アプリケーションで変換する
  9. 本文の各ページを1つずつ、現代語訳を進める(全体をコピーし、底本を見ながら手入力で修正する。済んだらアップロードして、底本と見比べながら校正する。ついでに外部リンクの作成や現代における専門用語などを調べる。校閲も行う場合は式変形なども追う)
  10. Google Speed Updateに対応すべく、HTML・CSS・JSの圧縮を行う
  11. 完了したはずのページに修正箇所が見つかった場合、Sakuraエディタでgrepやgrep置換する
  12. 訳者オリジナルのページのアイデアがある場合、作成する
  13. 宣伝する


現代語訳のツール

 実際に私が使っているツールを紹介します。
  1. [自作]現代語訳アプリケーション
    プレーンテキストを入力すると、完全一致した文字列を置換するJavaScriptです。
    ここの変換表の充実が手作業の時間の短縮の鍵を握ります。
  2. [自作]行列の$\mathrm{\TeX}$コマンド生成アプリケーション
    行列および行列式を行ったとき、早々に作ったものです。
    行間や列間に点線を入れる{c:c}には対応していませんが、そのような装飾の無い行列には便利です。
  3. IMEの辞書ツール
    $\mathrm{\TeX}$のコマンドなどを単語登録しておきます。
  4. [自作]本文の各ページを自動作成するマクロ
    6冊目のときに、そのような手作業がアレになり、やっと作ったものですが、マクロを走らせたら一瞬で終わるため、超便利な実感があります。
  5. [自作]圧縮アプリケーション
    HTMLやCSSやJavaScriptを圧縮するための個人用のアプリケーションです。
  6. [自作]HTMLタグのテンプレート
    傍注や画像表示などのHTMLタグをまとめたテキストファイルです。
  7. Sakuraエディタ
    grepで有名なエディタです。
  8. Googleドライブ
    画像をアップロードすると、OCRを実行します。
  9. ffftp
    アップロードの完了を待たずにディレクトリの変更や次のファイルのアップロードができます。
  10. GoogleWebDesigner
    簡単な図や幾何模様などを作成します。
  11. SNS(Twitter等)
    宣伝します。
その他、適宜作成していくことが重要です。

その他の方法

 専門分野の職種の方々がITを勉強して、専門の人向けに広めようとするかどうか。
 出版活動は人によるが、原文そのままのテキスト化(データ化)や現代語訳(著作権はあるが、オリジナル性はあまりない)は、現役の専門分野の方々によるモチベーションは薄く、一般向けの啓蒙活動というより専門である点で科学コミュニケーションとも異なっているため、その専門分野出身の現役ではない人がやるのがモチベーション的に自然と思われます。
 出身とする専門分野があり、かつIT(情報)系も専門としたことがある人は全然多数派でなく、ITが1からスタートの人もいるかも知れません。その場合、いわゆる「HTMLのベタ書き」はその習得自体が関門となっていて、始めることすら気持ちの壁があると思われます。
 Webサイトの作成を支援するテンプレートを豊富に用意しているサイトは増えています。ただし、サーバ(ファイルのアップロード先)の地理的な場所が法律の適用範囲に関係するため、日本国内の法律のみの適用を狙う場合、日本国内にサーバを設置している日本の企業のサイトを利用するのが良いです。その点、自宅にサーバを設置してセキュリティ対応なども凝っているIT系人材には苦労はないのかも知れません。

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